はさ木は水田の畔などに植えられた木で、刈取った稲を干すのに使います。 はさ木のある水田の風景は以前は越後平野のどこでも見られましたが、稲の収穫方法が変わり姿を消してしまいました。 夏井地区には600本を超えるはさ木が保存されていて、弥彦山系の山々をバックに懐かしい越後平野の風景を今に伝えます。
また夏井地区には、落語家の立川談志師匠がなくなる前年まで毎年田植えと稲刈りに訪れ、餅をついたり豚汁を作って食べたりして地元の岩室の方々と交流を深めた場所「談志の田んぼ」があります。 夏井のはさ木は談志の田んぼを囲むように立ち、活動の跡を静かに見守ります。