朝の会津高原尾瀬口駅で2両編成の電車が発車時刻を待っています。 夜間滞泊後の、新藤原行始発電車です。
会津高原尾瀬口駅は野岩鉄道会津鬼怒川線と会津鉄道との接続駅で、1953年に国鉄会津線の会津滝ノ原駅として開業しました。
電車は野岩鉄道の6050系で、東武鉄道、会津鉄道の同型を含め、最盛期には29編成(58両)が活躍しました。 以前は、朝の北千住駅とか東武線内でもよく見かけましたが、いつの間にか東武線から引退し、残るのは野岩鉄道に所属する2編成だけになりました。
ドア付近以外は4人掛けのクロスシートで構成された6050系は、日光線・鬼怒川線の快速・区間快速を中心に活躍し、座席指定制の有料の快速急行や、「尾瀬夜行」などの臨時夜行列車や団体列車にも使用されてきました。 しかし、2017年以降は徐々に運用を縮小し、2021年以降は野岩鉄道に所属する2編成だけが残って、新藤原-会津田島間で運行されています。
モハ61103の床下には、自然通風形の抵抗器が並んでいます。
6050系は1M1T構成の抵抗制御車で、直並列制御は行わず主電動機4機を直列接続で使用します。 勾配線走行を考慮して抑速ブレーキが装備され、発電ブレーキは通常の停止用にも使用されるため、抵抗器が活躍する機会は多そうです。 6050系の主制御器は電動カム軸式で、力行18段、弱め界磁6段、発電ブレーキ直列全界磁18段を制御し、抑速ブレーキにも対応します。 また、弱め界磁率を最弱20%と通常より大きくとることで、最高運転速度110km/hの高速性能を確保しています。
この編成は、2022年に行われたクラウドファンディングの資金により、車体修繕・改造が行われました。 モハ61103に畳と掘りごたつ、さらに、有料で利用できる模擬運転台が設置されたほか、クハ62103のトイレが洋式に改造されています。
クラウドファンディング資金で改造されたモハ61103の車内。