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冬のSLと石炭のマチ・釧路 4. 臨港線の石炭列車

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2014.01.03 線路端 北海道 太平洋石炭販売輸送 海底力 石炭 釧路


△ DE601を先頭に観月園付近を行く石炭列車、太平洋石炭販売輸送臨港線 (2013.02)
 DD801が最後尾でプッシュ。石炭列車の左側に、全面結氷した春採湖が広がっています。

冬のSLと石炭のマチ・釧路 4. - 臨港線の石炭列車 -

 『石炭のマチ・釧路』4回目は、太平洋石炭販売輸送臨港線を走る石炭列車を紹介します。
 太平洋石炭販売輸送臨港線は、釧路臨港鉄道として大正14年2月11日に開業し、その後、昭和54年に合併により太平洋石炭販売輸送の鉄道部門となりました。以前は、国鉄東釧路駅を連絡駅に、東釧路-城山(城山線)、東釧路-春採-知人-入舟町(臨港線)の計11.4kmの区間で営業し、昭和38年まで旅客営業も行っていました。その頃は、石炭や炭鉱関連物資だけでなく釧路港の貨物も多く取り扱っていましたが、昭和61年に東釧路駅での国鉄連絡を廃止してからは、専ら釧路コールマインで生産された石炭を春採駅から知人駅へ輸送しています。片道の所要時間は10分です。ダイヤ上は1日6往復の設定ですが、日曜は休業のほか出炭状況により列車が運転されない日もあるようです。


△ DD801を先頭に空貨車を春採駅へ運ぶ列車 (2013.02)
 千代の浦漁港から岬を回ってくる石炭列車を撮影。

 この鉄道は、石炭輸送を専業とする国内唯一の運炭鉄道です。北海道で唯一の民営鉄道でもあり、先に紹介したディーゼル機関車4両(液体式3両、電気式1両)、連接石炭貨車14ユニット(28両)の他、保線用車両としてモーターカー1台と排雪モーターカー1台を有しています。春採選炭ポケットでの積み込みと知人での荷おろし時には列車を2分割して作業時間を短縮しますが、その制御や貨車の扉の開閉は機関車からの操作で行うことが出来るよう整備され、合理的な輸送を行っています。また、貨車への凍結防止対策や分岐の不転換防止など寒冷地の鉄道故の対策にも積極的に取り組み、厳しい環境下でも安定した輸送を実現することで年間200トンの石炭を輸送しています。


△ 雪雲が接近する中、DE601を先頭に知人へ満載の石炭を運ぶ列車 (2013.02)
 春採湖岸、沼尻の踏切付近から。背景は釧路市博物館。

 走行中の石炭列車撮影は初日と2日目(2回)の計3回でしたが、場所を変えつつ効率的に撮影することができました。
 次回は、釧路コールマインの坑外軌道を紹介します。

釧路炭鉱や軌道に関する記載は、ツアーで配布された釧路臨港鉄道の会作成の下記資料からの引用です。
■ 資料
釧路臨港鉄道の会(2013.02):「冬のSLと石炭のマチ・釧路 FINAL」海底力ツアー season 5th -SL冬の湿原号と釧路の石炭産業・鉄道名所を体験する3日間-