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BRTで仮復旧中の気仙沼線

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2016.08.17 線路端 宮城 気仙沼線 前谷地 BRT


△ 前谷地駅。[2016.07, 前谷地、宮城県石巻市]

遅れていた南東北の梅雨明けをねらって、石巻、東松島方面に行ってきました。主な目的は石巻線に運行されている貨物列車の撮影で、前谷地駅の周辺から撮影を始めました。まずは、石巻線の小牛田-前谷地間に乗り入れている気仙沼線の状況から紹介します。

BRTで仮復旧中の気仙沼線

△ 前谷地駅前のBRT発着所。 [2016.07, 前谷地、宮城県石巻市]

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震と津波による被害で、気仙沼線(前谷地-気仙沼)は一時全線にわたり不通となりました。被害は特に沿岸部で甚大で、気仙沼線の多くの駅や路盤が流出し、松岩-最知間では地震の揺れで緊急停車中の上り列車が津波で流されました(AERA MOOK「震災と鉄道 全記録」、朝日新聞社 2011.08)
復旧は被害が比較的少なかった内陸部から始まり、既に運転が再開されていた石巻線の小牛田-前谷地間に接続して、4月29日に前谷地-柳津間で運転が再開されました。
柳津-気仙沼間は復旧が遅れていましたが、JR東日本が提示したBRT(Bus Rapid Transit)方式の仮復旧を沿線自治体が受け入れ、工事が進められました。そして、2012年12月に柳津-気仙沼間でBRTが運行を開始し、2015年6月には柳津から前谷地まで延伸されました。


△ 前谷地駅前のBRT発着所に設けられたロケーションシステムのモニタ。 [2016.07, 前谷地、宮城県石巻市]

BRTにはGPSを利用した「ロケーションシステム」が導入され、車両の走行位置を常時把握するとともに、運行状況を分かりやすく駅のモニターに表示したり、スマートフォンで閲覧したりすることができます。


△ BRT開始時に導入されたHINOのハイブリッドバス。 [2016.07, 前谷地、宮城県石巻市]

現在の運行は、BRTが前谷地-柳津-気仙沼間、鉄道が前谷地-柳津間となっていて、前谷地-柳津間が重複していますが BRTは前谷地-柳津間の途中駅には停車しません。運行本数(平日)は、前谷地-柳津間ではBRTが10往復、鉄道が9往復です。これから気仙沼まではBRTのみ運行されていて、柳津-志津川間が14往復、志津川-本吉間が22往復、本吉-気仙沼間が34往復となっています。


△ 前谷地駅を発車する柳津行の気動車。気仙沼線 2931D、キハ110-124。 [2016.07, 前谷地、宮城県石巻市]

前谷地-柳津間の鉄道9往復のうち4往復は、石巻線の小牛田から(に)直通します。